【Ubuntu20.04 LTS】ノートPC用設定
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この記事ではUbuntuをノートPCに最適化させる方法をご紹介します。
過充電を防ぐ
端末でコマンドを実行します。
・電源管理プログラム tlp をインストール
sudo apt install powertop tlp tlp-rdw
・tlp を起動
sudo systemctl start tlp
・スタートアップに設定
sudo systemctl enable tlp
バッテリー充電・放電のしきい値を設定
そのままの設定でも十分なので、この項目はスルーしても良いです。
・設定ファイルを編集
sudo nano /etc/tlp.conf
「START_CHARGE_THRESH_BAT0」は充電開始%
「STOP_CHARGE_THRESH_BAT0」は充電停止%
先頭の#を削除して、「START_CHARGE_THRESH_BAT0」「STOP_CHARGE_THRESH_BAT0」の数値をそれぞれ変更します。
以下の数値を参考に設定して下さい。
条件 | 充電開始 | 充電停止 |
---|---|---|
バッテリー駆動で運用が多い(充電をあまりしない) | 85 | 90 |
電源に繋げたまま運用 | 40 | 50 |
バランスタイプ | 50 | 80 |
数値を書き換えたら 「Ctrl + O」→「Enter」で保存、「Ctrl + X」で終了します。
・設定を適応
sudo systemctl restart tlp
・tlp を起動
sudo systemctl start tlp
蓋を閉じてもスリープにしない
ノートPCを閉じてもスリープにしないよう設定します。
普通にスリープになって欲しい方はスルーして下さい。
この設定は次のような人におすすめです。
- 長時間のDLやファイルの書き出し等をよくする。
- クラムシェルモードにしたいが、PCを閉じたらスリープになってしまう。
・設定ファイルの編集
sudo nano /etc/systemd/logind.conf
・一番下に追記
HandleLidSwitch=ignore
「Ctrl + O」→「Enter」で保存、「Ctrl + X」で終了します。
・サービスの再起動
systemctl restart systemd-logind.service
無操作時のスリープ無効
キーボードやマウスの入力が一定時間なかった場合にスリープになってしまう機能があります。
特にリモートで繋げることが多い場合はこの設定を適応しましょう。
この機能も必要がない場合はスルーして下さい。
・自動スリープの無効
sudo systemctl mask sleep.target suspend.target hibernate.target hybrid-sleep.target
有効にしたい場合は
sudo systemctl unmask sleep.target suspend.target hibernate.target hybrid-sleep.target
まとめ
今回はバッテリーやスリープに関する設定を行いました。
ノートPCにまで対応しているUbuntu…凄いです…
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